正信偈講義 �機｜�者：藤場 俊基

藤場俊基氏による正信偈講義の決定版！　

サンガ聖典シリーズ４『正信偈講義 �機抛�場俊基氏著。

名古屋東別院会館を会場として開催された、思仏智の会主催｢正信偈｣講義の録音を元に、講師による加筆修正を経て編集した講義録、ついに刊行！

A5サイズ　114頁

正信偈講義　目次
講義　第1回　　2015年3月19日
一　｢正信偈｣への距離感　
二　曇鸞の転換　
三　知恩報徳　
四　阿毘跋致を求むるを難とす　
五　従果向因の仏道　
六　法蔵菩薩の回向　
七　「法蔵菩薩は阿頼耶識なり」　
八　「正信念仏偈」という題号　
九　如来よりたまわりたる信　

講義　第2回　　2015年5月28日
一　はじめの二句　｢帰敬」　
二　優婆提舎とは　
三　音訳語が使われる理由　
四　なぜ優婆提舎を意訳しなかったのか　
五　呼び方で関係が決まる　
六　本願成就の仕組み　
七　記憶を呼び起こす力　
八　「阿弥陀」の名が示す世界　
九　「南無」と「帰命」　
十　「阿弥陀仏」の名　


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（本書より）
　名古屋思仏智の会からのご依頼で、今日から「正信偈」の講義をすることになりました。「正信偈」は、私たち真宗門徒にとりましては、最も身近なお聖教です。しかし、講義をするとなりますと、決して気軽に取り組めるお聖教ではありません。その意味で、私にとりましては近くて遠いお聖教でした。以前にも何度か「正信偈」の講義を依頼されることがありましたが、なかなかそのご依頼に応えることができませんでした。それでも何度かお話をしたことはあるのですが、どうしても焦点が合わないようなもどかしさを感じていました。なぜ「正信偈」の講義が難しいかといいますと、非常に広範で豊かな内容が、一句七文字で百二十句からなる漢詩に収まっているからです。浄土三部経や七高僧の著作が収められた『真宗聖教全書』第一巻という約千頁もあるお聖教の内容が、簡潔で整った形の中に凝縮されているのです。その濃密な一語一語の中に込められた意味、あるいはその句がどうしてこの位置に出てくるのかというようなことを考えるためには、経典や七高僧の書物の内容を踏まえないとはっきりしてきません。ですから、暗誦できるほど身近なお聖教なのですが、読み込もうとすると、その重厚さに跳ね返されてしまう気がして、簡単には踏み込めませんでした。
　ところが、数年前から、私自身の「正信偈」に対する印象が少し変わっていることに気がつきました。四年ほど前にあるところから「正信偈」を最初から最後まで講義せよというご依頼をいただいた時に、どういうわけか「今だったら少しぐらいは聞いていただけることがあるかもしれない」と思いました。それまであった「正信偈」を話すことに対する抵抗感や逡巡する思いが起こってこなかったのです。
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型番 b0017
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880円(税込)
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