同朋会運動が見過ごしたもの−真宗大谷派における「下寺問題」とは−著者:長田 浩昭

2013年7月に開催された北陸聞法道場における長田浩昭氏(兵庫県篠山市法伝寺住職)の「下寺問題」講義を、本人による加筆修正を経てまとめた講義録。北陸聞法道場叢書として刊行されていたものを広く読まれることを願って、サンガ伝道叢書から再刊行します。

能登半島の「下寺」に生まれた筆者自身の体験と25年かけて集め続けた資料に基いて、真宗大谷派教団における「下寺問題」を制度の面から解明し、さらに寺院の形態や儀式における差別性をはじめ、「下寺制度」によって開かれた現実を明らかにすることで、「下寺制度」を生み出したものとは何か、「下寺制度」を必要としたものは何なのかを明らかにする。

A5サイズ 242頁。カバーつき。


目次
はじめに
1.下寺に生まれて
2.本末制度から近代への移行
3.「下寺制度」とは何か
4.「寺は聞法の道場」という観念による呪縛
5.「下寺」の日常
6.三つの寺院形態
7.能登教区での下寺の指標S線の意味
8.下寺の歴史が問いかけること
9.部落史からのアプローチの必要性
10.同朋会運動が課題にできなかったこと
あとがき



著者略歴
長田 浩昭(おさだ ひろあき)
1960年、石川県生まれ。兵庫県篠山市在住。
大谷専修学院卒。真宗大谷派法傳寺住職。
著書『原子力神話(鬼人)からの解放』(青草人の会)
共著『いのちを奪う原発』(東本願寺出版)
  『原発 総ヒバクの危機』(原子力行政を問い直す宗教者の会)

型番 b0014
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1,650円(税込)
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